【旅立ちの日に】今すぐ振れる指揮の振り方のコツ

指揮の振り方【実践】
ネーロ
ネーロ

ビアンコ先生大変です〜!

今度急に「旅立ちの日に」という曲を振らないといけなくなってしまいました〜どうしましょ〜!!

ビアンコ先生
ビアンコ先生

ネーロ、それじゃあ今日は一緒に
「旅立ちの日に」の指揮の振り方を見てみよう!

「旅立ちの日に」の指揮の図形

まずは、「旅立ちの日に」で使う指揮の図形を見てみましょう

「旅立ちの日に」は4拍子で書かれている曲ですので、下のように4拍子の図形を使って指揮を振ります

4拍子は下のような図形になります。
数字の「1」+三角形「△」と覚えると分かりやすいかもしれませんね

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4拍子の指揮の振り方

STEP1 一拍目の振り方

①図形の一番高い位置にある黄色い丸印がスタートで右手の位置にになります。


そこから数字の「1」を描くように右手を下の位置まで振り下ろし、その後再び元の高さの位置まで戻ってきます。これが4拍子の一拍目です。

STEP2 二拍目の振り方

②次に図形の一番高い位置から三角形の左の辺を描くように右手を左端まで動かします。これが4拍子の二拍目です。

STEP3 三拍目の振り方

③その後左端から右端に向けて弧を描くように一気に右手を動かします。これが三拍目の動きになります。

STEP4 四拍目の振り方

④最後に右端から図形の頂点に向けて腕を振り上げます。これが四拍目の動きです。

この動作を繋げて振ることで簡単に4拍子を振ることができます。

4拍子の図形を繋げてみてみよう

一度今までの動きを繋げてみてみましょう。

指揮者の舞台マナー(入場編)も参考にして、ぜひカッコよく舞台に出ていってみてくださいね!

「旅立ちの日に」指揮の振り方8つのポイント!

それでは、4拍子の指揮の振り方がわかったところで、さっそく「旅立ちの日に」の指揮のポイントを見てみましょう!

「旅立ちの日に」の楽譜をお持ちの方は、ご自身の楽譜と照らし合わせて、指揮の振り方のポイントを見ていってくださいね!

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ポイント1 『曲の始め方』(1小節目)

まず、曲はピアノ演奏(前奏)で始まります

ですので、ピアニストの方を意識しながら振り始めます

ピアニストに安心して演奏して頂くために、身体の向きをややピアニストの方向へ向けて振り始めます

指揮の図形は下の図形のように先ほどの4拍子の図形を使ってはじめます


4拍子の振り始め方は「せーの」でスタートします。

①まずは「せーの」の「せー」で右手を構えた位置(上の図赤い丸印のところ)から図形の右端に持っていきます

②そして「せーの」の「の」で腕を図形の頂点まで一気に持っていきます

この「せーの」の後に先ほど勉強した4拍子を続けて振ると簡単に「旅立ちの日に」の冒頭を振ることができます

振り始めた後は、先ほどの4拍子の図形を振り続けます

↓テンポ通り指揮が振れているか確認できるメトロノーム(チューナー付き)もおすすめですよ!

ポイント2『合唱への合図』(11小節目)

ここからいよいよ、合唱の出番です!

歌い始める前の小節(10小節目)で、ピアニストに向けていた体を合唱の方へと向けます

楽譜に「メッツォピアノ(mp)」の指示があります、これは『やや小さい音量で』という意味です

ですので、指揮の図形も先ほど勉強した4拍子の図形を「小さめ」に使います

↓指揮の4拍子の図形の大きさについて、詳しく知りたい方はこちらも参考にしてくださいね!

ポイント3 『メッツォフォルテ(mf)』(19小節目)

ここから少しずつ合唱の音量が上がってきます

楽譜に「メッツォフォルテ(mf)」の指示が出てきます これは『やや大きめの音量で』という意味になります

ですので、ここから4拍子の指揮の図形を「大きめ」に振っていきます、この時に合唱の皆さんの方へ「ここから少し音量を上げますよ〜!」という気持ちをもって指揮をしていきます

そうすることによって曲を徐々に盛り上げていくことができます

ポイント4 『クレッシェンドからフォルテへ』(25小節目)

ここで『クレッシェンド(だんだん大きく)』の記号が出てきます

ですので、指揮を振っている右手をこの1小節で思い切って大きくしていき、合唱の皆さんがクレッシェンドしやすいようにしっかり振っていきます

もし、「左手を使ってカッコよくクレッシェンドしたい!」という方は、下の図のように左手を手のひらを上にし、1小節間かけて、おへその高さから頭上位置まで徐々に上へ上げていくと、左手でカッコよく指揮を振ることができます

↓もっと左手の指揮の振り方を詳しくご覧になりたい方はこちらからご覧くださいね!

ポイント5 『合唱の切り方』(58小節目)

ここで合唱は歌い切ります

ここでの注意ポイントは、合唱は歌い終わりを迎えますが、ピアノ演奏はそのまま続くところです

ですので、右手はそのまま4拍子を振り続け、左手を使って合唱を切っていきます

左手を下の図のように4拍目で時計回りで回し始め、音の切れ目で左手の手のひらを「グー」と握るとみんなにわかりやすく、しっかり合唱を切ることができます

右手と左手で違う動きをするのは、最初は難しいですが、まずは右手と左手と別々に練習して、それから合して振ってみるというのがおすすめですよ!

ポイント6 『リタルダンド(rit.)』(曲終わりから2小節前)

ここで楽譜に「リタルダンド(rit.)」の指示が登場します、「リタルダンド(rit.)」の意味は『だんだんゆっくりする』です

ですので、ここから曲のエンディングで音楽をゆっくり作ります

指揮の振り方は、ここから4拍子の図形を少しずつゆっくりしていきます

音楽をたっぷりとゆっくりしたい時には、腕も多めにゆっくり動かしていき、音楽を少しだけゆっくりしたい時には、腕も少しゆっくり動かしていきます

どのくらいの音楽の感じにしたいかを指揮者がイメージして、腕を動かしていくのがポイントです!

ポイント7『フェルマータ』(最後の小節)

いよいよ最後の小節です

最後のピアノ楽譜には、なんだか見慣れない記号がついています

この記号のことを「フェルマータ」といいます

このフェルマータには「フェルマータのついている音の長さを十分に保つ」という意味があります

ですので、指揮はこの小節の一拍目に来たら、今まで振ってきた4拍子をおへその高さで停止させます

その後、音を切りたいところで左手を使って時計回りに切ります(ポイント5の切り方参照)

もし、両手でしっかり音を切りたい場合は左手と対称(時計と反対まわり)に右手も回すとよりカッコよく音を切ることができますよ!

最初は難しく感じるかもしれないですが、練習すると上手になっていきますので、頑張ってみてくださいね!

➡️プロの指揮者オススメの指揮者用譜面台指揮台も参考にしてみてくださいね!

両手でカッコよく指揮を振りたい!という方はこちらも合わせてご覧くださいね! 左手の使い方を詳しく解説しています!